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社長コラム
Column

vol.53

「春爛漫 桜花満開から牡丹の季節に」

新しい年度の幕開けです。

令和7年4月、新年度が始まりました。

相も変わらず3月末の決算から怒涛のように時が進みます。このコラムをお読みいただく多くの皆様も新年度をお迎えになっていることでしょう。

今年度最初の社長コラムはNHK大河ドラマ “べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜” の舞台となっている日本橋界隈のお話しから始めたいと思います。

私たちが本社を構える日本橋人形町から西に歩くこと15分ぐらいの場所に「日本橋南詰」という交差点が日本橋の袂にあります。現在、そこでは「日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業」が進められおり、地上52階、高さ283mの高さを誇るビルディングの誕生が事業の中心となっております。

1枚目の写真はまさに先日の4月4日(金)に撮影したもので、やっとビルディングの全貌が写るようになりました。本当に高い!! 

実は私は昼休みにはほとんど毎日この界隈をウォーキングして季節の変化などを写真に収めています。その甲斐あって、このビルディングの建設の初期段階の写真がスマホに残っていました。

2枚目の写真がその写真で、2024年3月28日(木)に撮影したもので、1枚目の写真とは撮影場所は異なり、日本橋の東側に架かる江戸橋の上から川越しに写したものです。今から約一年前はまだ低層階の建設中でした。今では日本橋人形町からもビルディングが間近に見えるようになってきました。計画では、2026年3月末に竣工するそうです。完成が待ち遠しいです。

そして写真1の前景には満開のソメイヨシノです。まさに春爛漫、いい季節になってきました。私はこの立ち位置から望むこのシーンが大変気に入っています。超近代的で人工的な高層ビルを背景に大自然の恩恵を受けた満開のソメイヨシノがまさに花を添える。美しい景色だなあと思う次第です。

日本橋南詰から見た新ランドマーク
写真1 2025年4月4日(金)日本橋南詰から見た新ランドマーク @日本橋南詰 撮影:村松光德

江戸橋上から見た新ランドマーク
写真2 2024年3月28日(木)江戸橋上から見た新ランドマーク(初期)@江戸橋上 撮影:村松光德

私はこのような東京の街の変化を直接感じながら、昨年の夏ごろからこんなメッセージを社員の皆さんに伝えてきました。

『東京はどんどん変わる 世界も社会もどんどん変わる』

ダーウィンは言った
「最も強いものが生き残るのではない。最も変化に敏感なものが生き残る」(種の起源より)

とは言え、
昨今の革新や多様性を許容し、新しいトレンドをさも是とし、
受け入れなければダメだという風潮に一石を投じたい。
と私は考えています。
イロハのイ、基盤なくして変化が許容できないと考えます。

自然の変化、人知による変化、さまざまな変化の中で私たちは生活し、働いています。ビジネスの世界も日々劇的な変化をしています。トランプ大統領の関税問題などは彼の当選前までは誰も考えもしなかった大きな変化だと思いますし、AIなどの最新デジタル技術の一般への普及も劇的スピードです。しかしそんな環境下でも私たちは前進しなければなりません。そんな時ダーウィンのメッセージが心に沁みます。

そんな社会が大きく様々な変化をする中、旺盛だったソメイヨシノの多くは葉桜となり、桜前線も弘前公園にたどり着いたとの報道がありました。この短い間にも季節は変化を見せてくれています。

次の写真3は家内が大切に育てている自宅の庭の花々です。先週に日曜日(4月20日)の朝、今年も大輪の牡丹が咲いてくれました。全部で7つの花をつけました。小さな花たちが群れのように木々を覆い、景色全体を桜色に染める桜たちとは異なり、牡丹の花はその一つ一つが大きく、豪華で、それを見ているだけで嬉しくなってしまいました。次の季節はどんな花で楽しめるのか今からワクワクしています。

東京都千代田区大学病院前にて
写真3 2025年4月20日(土)大輪の牡丹
@自宅 撮影:村松光德

それではやっと会社の大事なお話に移ります。

2025年3月31日(月)、第14期の決算を迎えました。と同時に第四次中期経営計画(以下、第四中計)も終了しました。第四中計の始まりは2022年(令和4年)1月でした。その年、第11期の業績は売上高11億6千万円で初めて10億円の大台を越え歓喜したことを今でもはっきりと憶えています。

そして2024年に決算月を12月から3月に変更したため、変則的な3カ月間しかない第13期の決算を行いました。その結果第四中計は4回の決算を行いました。このような経過を辿り2025年3月末に第14期決算を迎えたわけです。

第14期決算の売上予測は15億87百万円に達することになりました。 2022年、第11期の実績と比較すると約37%の成長を遂げたことになります。この期間は当社の10周年記念式典をコロナ禍の狭間で開催したり、デジタルマーケティングによる新事業開拓を行ったり、また事業の成長ともに増える従業員への対応に苦労したりと、様々な出来事、要請に対してビジネスと同時進行で対応を進めてきた3年3カ月でした。

そしてこれらの結果をもたらしてくれたものは間違いなく多くのお客様が私共にチャンスを与え続けてくれたことと、それらの期待に応えるために懸命に仕事に取り組んでくれた社員のおかげであると心から感謝をしております。ありがとうございました。

そしていよいよ2025年4月1日、第五次中期経営計画(以下、第五中計)がスタートしました。
ここからあらためて2028年3月までの3年間の事業活動が開始されました。

第五中計で私が目指すものは以下の5項目です。

  • 1. ICTトータルサービスカンパニーになる
  • 2. 第17期(2028年3月末)に売上30億円を達成する
  • 3. TRIVIEW Groupの組織論(組織運営)を確立する
  • 4. 社員の未来ある人事(評価)・報酬制度を確立する
  • 5. ルール(文書化)による経営と管理機構を確立する

前回のコラムで「ICTトータルサービスカンパニーになる」の概略はご紹介いたしましたが今回も改めてこれについて詳述をしたいと思います。

「ICTトータルサービスカンパニーになる」とは、中堅企業向けICTトータルサービスを行うTRUST事業と金融機関向けシステム運用支援サービスであるENTERPRISE事業の2つを柱に事業を展開し、これら2つの事業がより一層円滑に事業運営でき発展するために3つの機能を強化することにしています。

3つの機能とは、マーケティング機能、エンジニアリソース供給機能、DX推進機能です。この中でもマーケティング機能は3年前から本格的に取り組み当社の成長に大きく貢献してくれています。また今期からはDX推進機能を担う組織として「DXデザイン部」を発足させました。

この組織のミッションはAIによるレガシーから未来へのデジタル技術の開発・普及、またお客様がお使いになっているホームページなどの脆弱性診断、そしてデジタルマーケティングノウハウのお客様への展開など、最新デジタル技術と当社の成功事例を組み合わせ事業展開するように準備しております。またその他の項目に関しては今後の社長コラムの中でご紹介していきたいと考えております。

第五中計の開始は同時に第15期(2025年度)が開始されたことを意味します。先日今年度の経営計画も固まり事業の目標が決定しました。

今年度は全社で16億円を目指すことになりました。この金額は柱であるTRUST、ENTERPRISE両事業の目標値です。先ほどご説明したDXデザイン部が今後生み出す成果に関しては別途積算をすることにしています。従いまして、社長の私にすればDXデザイン部の成長を熱望するということになります。今後の成長を楽しみにしております。

ここで少しだけ話の指向を変えたいと思います。

私の趣味の一つがスポーツ観戦です。野球、サッカー、ラグビー、ゴルフなどなど、時間が許せばスタジアムにもTVの前に居座ります。前に何度も書いていますが、私の故郷は静岡県焼津市です。静岡県の中部地区なのでサッカーも大変盛んです。私も子供の頃は草サッカーをして遊んでいました。しかし、焼津市の北には藤枝市があり、東京方面に日本坂トンネルを抜けると清水市があります。

両街とも古くからサッカー王国で多くの名選手を輩出してきました。そして、この静岡県中部地域を代表するサッカーJ1チームが「清水エスパルス」です。

今年私の高校時代の同級生のご縁もあり、清水エスパルスのCLUB PARTNERSになりました。これにより清水エスパルスの公式サイトに企業ロゴが掲載され、企業ロゴをクリックしていただくと弊社サイトにリンクされます。

また “IAIスタジアム日本平” に今年できた巨大なデジタルサイネージに、時間間隔で当社の会社ロゴが全ホームゲームの16試合で表示され、宣伝広告できる機会をいただきました。

3月の広島戦をYouTubeで見た時に画面の右の片隅にとても小さく看板が映り当社のロゴが出て会社の社員たちと大騒ぎしてしまいました。そんなこともあり、私の今年のサッカーはオレンジ一色になります。他のサッカーチームのファンの皆さんには謹んでお許しいただけますよう宜しくお願い申し上げます。

新年度早々またまた長いコラムになってしまいました。
そろそろ筆をおきたいと思います。※この表現は化石かなあ?

今年も当社のモットーは変わらずに「ICTに温故知新を」です。

今期もまたお客様、パートナー、関係する多くの皆様から変わらぬご愛顧をいただけますことを心よりお願い申し上げます。

弊社の信条である「自己、会社、そして社会に貢献する」を企業価値の中心におき、これからも社員とその家族、そしてご支援をいただくすべての皆さんが健康で躍動されることをいつも夢見ております。そして、皆様の更なるご健勝とご発展を心よりお祈りいたします。

今回もご拝読いただきありがとうございました。

以上

2025年(令和七年)4月23日
トライビュー・イノベーション株式会社
代表取締役社長 村松 光德