vol.54
「小暑の候、しかし、すでに盛夏?
こんな気候の中で13周年を迎えました。」
令和7年7月、第二四半期が始まりました。
7月は私たちにとってたいへん大切な月です。
2012年7月2日 月曜日、当社は産声を上げました。今から13年前のことです。まさに光陰矢の如し、あっという間の13年間でした。
たった4人でスタートした会社もこの7月に2名の仲間が増え93人の体制となり、初年度(半年間)1,900万円の売上高が、昨年度は15億9千万円になりました。
この結果はたいへん多くのお客様のご愛顧と、社員一人ひとりの努力の賜物と心から感謝しております。
そこで今回、創立記念としてセミナーを開催することにいたしました。
※弊社ホームページ セミナー概要
タイトルを「13周年記念セミナー 今の時代を生き抜く経営学」とし、
会場は東京駅八重洲口に近い「日本橋プラザビル3階」(東京都中央区日本橋2-3-4)で行います。
内容は有識者による講演を3つご用意いたしました。
写真1「ガンダムに学ぶ経営学」表紙
第一は東京商工会議所などで経営指導を行っている山口亨氏による『「ガンダムに学ぶ経営学」の著者が語る今の時代を生き抜く経営学』です。「ガンダムに学ぶ経営学」は2010年12月に同友館から上梓されていて、既に絶版となっているものの中古品販売では今でもプレミアムがつくほどになっているそうです。
第二はHuman Hacker社の宮川樹生社長の講演です。宮川氏は2017年に別法人で起業しAIに取り組んできた先駆者で、今回はAIの中でも最先端である「バイブコーディング」とその実例をご紹介いたします。
AIによる概説によれば、「バイブコーディングとは生成AIを活用して開発者が自然言語でAIに指示を出すことでコードを生成・修正する新しい開発手法」とのこと。
私も先日実体験をしましたが、AIに「〇〇のように使いやすい受注画面がほしい」と入力ししばらくするとAIが自らコード生成を始め自らが画面を作ってしまいました。正直驚きました。社内ではすでに全エンジニア対象に研修を開始し業務での活用を進めているところです。
第三は当社が前中期経営計画の目玉として取り組んできたデジタルマーケティング(略してデジマ)について、当社DXデザイン部の責任者である鈴木勲からご紹介をさせていただきます。
従来までは人海戦術が主導であった営業活動を、このデジマにより極めて少人数で実現できるようになる仕組みをご紹介いたします。営業出身でドラッガーを尊敬する私としては今後ますますマーケティングの高度化に取り組んでいきたいと考えております。
セミナーのご紹介はこの辺で終わりたいと思います。
次は少し志向を変え「花鳥風月」の話をしたいと思います。
私はこの20年間ほぼ欠かさずウォーキングをしています。土日は住まいの界隈を2時間ほど歩いています。その時に欠かせないのはスマホで聞くYouTubeで、「バカの壁」で著名な解剖学者養老孟司さんの講演動画を「生き方」の参考にと時々聴いています。
数ある講演動画の中で私が大いに学んだことは「この地球上で同じものなど何一つない、花鳥風月を愛でる心が多様性への感受性を高めるのだ。(この文章はあくまでも養老先生のお話を私が理解し私なりの要約したものです)」と言うものでした。この学びは私にとってたいへん大きな心と視点の変化を与えてくれました。
ウォーキングでよく多摩川の土手を歩きますが、この学びを得た後は見えてくる景色が変わっていることに気づきました。空、川、河川敷、鳥、名前も知らぬ木や雑草たちまでも、歩く度に変化しているのです。まさに今、夏に咲く草木の間を燕が飛び交っています。
しかし、これらも連続した時間の中で四季が移るとすべてのものが変わっていくのですが、この考え方は私の経営にも大きく影響を与えてくれました。世の中(社会も経済も…)は変化して当たり前、だから常に情勢を観察し、変化を感じたときにはそれを読み解く努力(読み解くことに完璧はない)をし、自分自身の理解を高めることが次の行動の道標を生むのだと。
要するに何を言いたいかと申しますと花鳥風月を愛でる心を持ち、そこから見えてくるものを観察し、変化を感じ取れる感性を磨くことが社員のみんなで会社の未来を描く一つの方法であると思った次第です。
そこで6月1日から「オフィスに花を…」をキャッチフレーズ(社長一人だけ)にオフィスのセンターにあたるデッキラウンジに生け花を飾ることにしました。毎月、人形町の老舗花屋「花繁」から届けていただいています。
写真2(左) 2025年6月2日のお花、
写真3(右) 2025年7月1日のお花。
6月のお花(写真2)は、南天を背景に大輪の向日葵、芍薬、百合の花がありました。生け花の見頃は儚く2週間ほどで枯れてしまいましたがその後も南天は元気で月末までオフィスに緑を与えてくれました。
7月の花(写真3)は南国の花アンスリウムを配し、後方に薄オレンジ色のグラジオラス、前方には緑色と薄紫のカーネーションがあります。今がまさに見ごろとなっています。
今回もご拝読をありがとうございました。前回に比べたいへん短いコラムになりましたがそろそろ筆をおきたいと思います。
今期も今までと変わらずお客様のシステム健全稼働のお役立ちたいと思っております。またお客様、パートナー、関係する多くの皆様から変わらぬご愛顧をいただけますことを心よりお願い申し上げます。
当社の信条は「自己、会社、そして社会に貢献する」です。
当社の理念は「お客様の夢と思いをICTと正しい情熱で」です。
当社のモットーは「ICTに温故知新を」です。
これらを3つの価値の会社の中心におき、そして社員とその家族、そしてご支援をいただくすべての皆さんが健康で躍動されることをいつも夢見ております。
そして、皆様の更なるご健勝とご発展を心よりお祈りいたします。
以上
2025年(令和七年)7月4日
トライビュー・イノベーション株式会社
代表取締役社長 村松 光德