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社長コラム
Column

vol.35

「創業九周年を迎えて」

今日は7月4日 日曜日です。昨日(7月3日午前)今年も大きな水の災害が起こってしまいました。熱海市伊豆山の土石流です。今日までの報道では安否不明者がまだ20人ほどおり、130棟ほどの建物が被害を受けたと報じております。テレビからの映像では激流が建物を流す様子が写し出されていました。大変恐ろしいことです。まずはお亡くなりになった方々のご冥福をお祈りいたします。

そしてこの災害のなかで警察、消防、自衛隊の皆さまが二次災害の危険にさらされながら懸命の救助活動を行っています。4日15:00現在で9人の方が救出されたということです。このような災害時の彼らの献身的な活動はいつも素晴らしいと思います。今後は安否不明の方が少しでも早く発見され命が繋がることを祈るばかりです。

それではコラム本題に移ります。

「時の経つのは実に早い。」 前回春のコラムでも同じ言葉を書きました。4月12日のことでした。

今年も花見客のいない桜の季節があっという間に終わり、雨の季節が本番を迎えています。

そして11日後の4月23日に三回目の緊急事態宣言が4都府県に発令され、その後10都道府県まで拡大しました。6月20日には解除されましたが、その直後から再び感染者が増加しています。今日の東京の感染者数は512人で、15日連続で前の週の同じ曜日を上回ったと報道されておりました。

しかも感染者低減の打開策であるはずのワクチン接種も他の欧米諸国に比べれば大幅に遅れています。イギリスは三回目の接種を検討しているほどです。このような出口の見えない世情を考えると少し憂鬱な気持ちになります。

そんな中7月23日にはオリンピック開催がされる予定です。私個人としてはコロナ感染の恐怖はあるものの、この4年間、この日のために人生を捧げてきたアスリートたちに躍動の場所と時間を提供することも大切だと思っています。

このような社会情勢の中でも私たちは粘り強く、辛抱強く取り組み、身の回りにいる人は当然ですが、いない人たちにも「感謝の心」で向き合うしかないのだろうと思います。

昭和以降の日本人は戦後も阪神淡路も東日本大震災も熊本地震も乗り越えてきたのですから…。私も真摯に頑張りたいと思います。

話は変わります。これもまた前回も書いた趣味の週末ウォーキングの話です。今回は小田急線登戸駅近くを歩いているときに見かけた景色です。その時出会ったものが下の写真です。

路傍の蓮
2021年4月3日村松光德撮影 @神奈川県川崎市多摩区登戸付近 路傍の蓮

大輪の蓮の花です。しかも一匹の小さな蜂がご馳走にありつこうと花弁を探っていました。この蓮、実は鉢植えで自動車が行き交う大通りの歩道脇に鉢植えでありました。周りは人工物で覆われながら街中で力強く咲く一輪の蓮、ふっと美しいと感じたと同時にホッとした気持ちになりました。

改めまして、皆様におかれまして日頃よりご愛顧を賜り、厚く御礼を申し上げます。ありがとうございます。今回も新たに令和三年初夏の社長コラムを書かせていただくことができました。謹んでご拝読を賜れば幸いに存じます。

2021年7月2日金曜日、トライビュー・イノベーション株式会社は九周年を迎えることができました。これもこの9年間、本当に多くの皆様のご支援、ご厚情のお陰と心より感謝申し上げます。

ありがとうございました。

そこで今年も昨年同様、大変好評を頂いております日本橋人形町の「重盛永信堂のぜいたく煎餅 TRIVIEW Innovationバージョン」をご用意いたしました。平素より、お付き合いいただいているお客様に感謝の気持ちをお伝えするために、弊社の営業、SEがお手元にお贈りいたしますのでお召し上がりいただければ幸いです。
※本品は賞味期限がありますので賞味期限をご確認いただき召し上がってください。

ゼイタク煎餅 TRIVIEW Innovationバージョン
日本橋人形町 重盛永信堂のゼイタク煎餅 TRIVIEW Innovationバージョン
※必ず賞味期限内にお召し上がりください。

続きまして、2021年7月1日現在の会社の状況について、6月30日に終了した今年度上半期の結果とともにご説明したいと思います。

まず最初に従業員数です。全社で65人(社長を除く)となりました。社員構成は正社員54人、契約社員10人、パート従業員1人です。そしてその多くがエンジニアでシステムインテグレーションやIT業務支援の仕事に従事しています。

次に2021年(第10期)の上半期を振り返りたいと思います。全社売上高は382百万円(対計画46%)前年同期対比120%(前年同期:312百万円)を達成いたしました。

売上高の内訳(SOB=Scope of Business)
TRUST-CORE(中堅企業様向けICTサービス)⇒ 133百万円(35%)
TRUST+(物販&SEサービス)⇒ 78百万円(20%)
ENTERPRISE(大手企業様向けICT運用支援サービス)⇒ 172百万円(45%)

年初の方針については、「今年度は2020年事業を踏襲し、各本部体制を強化」としておりましたが、その方針下での業績は「及第点」であると判断しております。今後下期に向け確実に受注を獲得し年度内の業績に繋げたいと考えております。

さて、ここからは経営の重点目標に関する進捗をご説明いたします。

2021年年初に以下の6項目を年次経営計画の主要テーマとして掲げておりました。
1.2020年度体制を踏襲し、各本部の体制強化
2.本社機構の基盤強化
3.新規事業開発
4.デジタル・マーケティング推進
5.第四次中期経営計画(2022-2024)の立案と準備
6.SDGs推進

順番に状況をご報告いたします。

1.2020年度体制を踏襲し、各本部の体制強化
2020年体制とは当社のSOB(Scope of Business)であるTRUST事業ENTERPRISE事業の2つで業績を確保・伸長させ、それをCORPORATE本部(管理)が事業を支援するということに変わりはありません。しかし人員の増強は継続しております。4月1日以降にTRUST事業は1名、ENTERPRISE事業は7名が増員されております。(前出)

2.本社機構の基盤強化
実はこれが現在の当社にとって最も重要なテーマだと思っております。
まさに「創業期からの家内制的管理から組織論的管理への転換」です。
前回ではここの説明を割愛しておりましたが今回は少しだけご説明させていただきます。前述でもあります「組織論的管理への転換」とは今まで事業を行った中で最も困難な作業であると改めて強く認識した次第です。組織論的管理とはいわゆる組織(経営)活動のすべてを計数化して行うことであると解りました。つまり「管理会計」による経営管理の実践であるということです。これらの実現には要求分析→要件定義→設計→実装のプロセスが必要で、これらを推進する人材も必要であると理解しました。この件は年内には具体的な取り組みに落とし込みたいと活動しております。

3.新規事業開発
まず一つは「つながる」です。マジックソフトウェア・ジャパン株式会社の"xpi"の展開ですが順調に推移しております。今後はSoRとSoEの連携がキーであると考えています。 そしてもう一つは「映像・音声・データベースの融合」「"DX"へのチャレンジ」であるとお伝えしました。前回はGoogle社の技術である「Text to Speech」をご紹介いたしましたが、それに次いで新たに同じGoogle社の「最先端の仮想エージェントを備えた、自然な会話を実現するAIであるDialogflow」にチャレンジいたしました。これも東京商工会議所様にてご活用いただきました。
参考URL:https://cloud.google.com/dialogflow/?hl=ja

4.デジタル・マーケティング推進
当社のホームページ内にある「IBM i(AS/400)についてぼんやり考えるサイト」で展開を開始しました。専任チームを立ち上げ、企画推進担当1名(女性)、HPデザイナー1名(女性)、そしてデジタルマーケティングアドバイザー1名(男性・外部)の三人体制で、皆在宅勤務(テレワーク)で推進しております。現在のところ9月には大刷新される予定です。

5.第四次中期経営計画(2022-2024)の立案と準備
前回、「現在のビジネススコープであるTRUSTとENTERPRISEの両事業の更なる発展と第三、第四の新事業の創造へのチャレンジを同時に行わなければなりません。」とお伝えしました。そして、①経営の目的と目標 ➁事業セグメント ➂経営の正規化・効率化 ④CSRの4つの視点が重要であるとし、今年度内の完成を目指しております。

6.SDGs推進
この活動は緒に就いたばかりとお伝えいたしましたが少しだけ前進をいたしました。今年度は「社員の認知」に重点を置くことにいたしました。そこで担当者が社員向けにポスターを制作しオフィスなどの掲載することで社員の意識づけを行っております。ポスターも既に第4巻になりました。

私は環境、教育、文化、生活等の健全化を目指すことは地球市民として重要であると信じており、当社社員がこの考え方を理解し、推進することは大切であると考えております。

Think about SDGS
トライビュー・イノベーション株式会社 社内専用ポスターVol.4
※写真等は製品各社の登録商標です。

今回も長くなりました。

最後に2020年から継続展開しているモットー、「TDC」について再びお話をいたします。それは"Think(考えろ)","Doubt common sense(常識を疑え)","Change the trend(トレンドを変えろ)"の頭文字をとった言葉です。

当社社員は今後もこのモットーに基づき思考、活動をしてまいります。コロナ禍、働く環境の変化、働くことへの考え方の変化、SDGsなど私たちを取り巻く環境も日々激しく変化しています。しかし私たちはこれらの変化の中でも環境に適用し、「ICTのコンシェルジュ」としてフレキシブルに仕事に取り組めるようになりたいと念願しております。

そして当社は信条である「自己、会社、そして社会に貢献する。」を企業価値の中心におき、お客様、パートナーの皆様とともに歩んで行きたいと心より願っております。

今回もご拝読いただきまして有難うございました。
そして皆様の更なるご健勝とご発展を心よりお祈りいたします。
今後も引き続きご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。

以上

2021年(令和3年)7月4日
トライビュー・イノベーション株式会社
代表取締役社長 村松 光德