vol.44
「令和五年文月 心機一転」
今日、令和五年(2023年)7月3日(月)、弊社は本社を新しいオフィスに移転し営業を開始しました。
場所は、日本橋人形町一丁目で人形町通りにあるJPR人形町ビルの6階です。1階に「北海道」という居酒屋で、熊の彫り物がディスプレイされているので大変目につきやすいビルです。
※2023年7月3日 村松光德撮影
本社移転の検討は昨年11月から始めました。今年1月にオフィスデザイン会社、オフィス家具メーカー、IT会社など様々な分野の取引先企業6社よりご提案をいただき、2月に依頼する取引先を決定しました。
決定した取引先は株式会社フロンティアコンサルティングさんで東京大手町に本社を構え、全国でご活躍され、海外にも進出されている企業です。
同社に決定した理由は他社を凌駕する圧倒的な提案力だと思っています。その端的な例が下記の2枚の写真です。左が提案時のパース図、右がオフィス完成後の実写です。ほぼ提案時の意匠をそのまま設計・施工をしていただきました。また、提案時のデザインも相当弊社のことを勉強したと見受けられ、弊社のロゴマーク「BLUE SAIL」から海をイメージし、船のデッキを連想させるデザインに落とし込まれていました。
提案時のパース(完成予想図)出典:フロンティアコンサルティング提案書
新オフィス完成後のデッキラウンジ写真 2023年7月撮影
当社は2022年7月7日の「10周年記念式典」を機に、新たな企業文化の形成に努めてきました。その一つが"三方良し"に通じる三角形の青い帆布が風を受けて前進する姿をイメージしたロゴマーク、「BLUE SAIL」です。このロゴには、弊社そのものを船にたとえ、事業という航海を社員全員で乗り切ろうという意味が込められており、同社はこれをオフィスに表現してくれたのです。
今回のプロジェクトでもう一つ"自慢したい"お話があります。今回のプロジェクトの企画を推進するに際し、私がほとんど関与しなかった点です。今まで使っていたオフィスにはデザインという概念はなく、オフィスレイアウトのほとんどは社長である私の設計でした。41坪の狭小オフィスをいかに仕事ができるようにするかが設計の考え方の中心でした。そのため、人が働く上での余裕スペースなど皆無でした。
しかし、今回は社員から選抜された30歳前後の社員たちがプロジェクトメンバーとなり新しいアイデアをたくさん持ち込んで進めてくれました。その一つが「デッキラウンジ」と呼んでいる場所で、ソファーやカウンターを備え、社員が自由にコミュニケーションを取れるスペースです。エレベータが開くとすぐ受付からガラス越しに見ることができます(前出の写真がデッキラウンジです)。
もし、私がプロジェクトに口を挟んだら便利性や収容力の拡大を優先させ、このスペースはなかったかもしれません。事務所が開設した初日の6月26日の昼、まさにデッキラウンジで部門の異なる社員が集まり、昼食をとり談笑をしていました。その景色を見ていて、若い人たちの感性は素晴らしいと感じ、良いものだと心から思いました。
と思いながらも、一つだけ少しだけ昔スタイルの部屋があります。そうです。今回専用の社長室を作ってもらいました。この部屋の内装と家具類だけは私自らが決めさせていただきました。特に、家具は長く使えて良いものをと思い、当社のお客様でもある「家具は村内八王子」のキャッチフレーズでも有名な村内ファニチャーさんに相談し決めました。実際に休日に八王子の本店にお邪魔し、ご担当者から丁寧なご説明をいただき決めたものです。
新オフィス社長室 2023年7月 村松光德 撮影
それでは、オフィスのお話はこの辺りで終わりにしたいと思います。
今回のコラムのテーマは心機一転です。新オフィスとは別にもう一つお話をしたいことがあります。それは「人事制度」と「給与制度」を刷新したことです。
この刷新は私の中で構想として上がったのが2020年で、すでに3年の歳月が流れました。当時、社員の急増をはじめとし、従来までの人事制度、給与制度では不具合が散見され始めました。旧人事制度は2016年に私が設計したもので、SE、営業、企画、事務にそれぞれの基本給テーブルを持っていました。これでは職種を変える場合基本給の変更が起こり、手続きを難しくしていました。また、昨今の労働法制の変化やコロナ禍を経験し新しい働き方が一般化を始めたことも刷新の要因でもあります。
そこで今回は「複線型人事制度」を採用し、有能な技術を保有する者は専門性や特性を生かし働ける環境を整備するようにいたしました。
今後はこの新制度のもとで、働く皆さんが正しく評価され、処遇される環境を整えたいと準備を進めています。これは外部の人事制度構築のプロフェッショナルのお力をお借りし、評価制度を構築することにあります。7月に着手し、9月には具体的なプランの作成まで漕ぎつきたいと思っています。
それでは最後に、今年で2023年度(令和五年)第12期の上半期(1-6月)を振り返りたいと思います。先ずは業績です。
売上高は、全社で6億46百万円に達しました。
前期比で111.6%、対計画比で50.1%(計画:12億75百万円)で概ね順調に推移しております。また、従業員数は2022年12月現在で80名でした。
2023年6月末現在で86名になりました。半年間で6名増です。この中で特筆すべきは4月に創業以来、初めて学卒の新入社員が入社したことです。そもそも当社は新卒学生への採用活動をしていなかったのですが、ご縁があって入社してくれました。今後はこのような形での入社も増えてくると思っています。このことは会社がますます社会的な責任が増すことを意味しております。今後は今まで以上にお客様からの信用を積み重ね、奢ることなく、益々謙虚にならなければならないと思った次第です。
毎回申し上げておりますが、今回のコラムもたいへん長くなってしまいました。
お読みいただきまして、心より感謝申し上げます。
弊社は信条である「自己、会社、そして社会に貢献する」を企業価値の中心におき、これからも社員とその家族、そしてご支援をいただくすべての皆さんが健康で躍動され、お客様に最高のサービスをご提供できるように努力と改善を継続してまいります。そして、私たちは「ICTに温故知新を」を事業のテーマとし、「ICTトータルサービスカンパニー」の実現に向け邁進してまいります。
これからも多くの皆様からご高配を賜りますことをお願い申し上げます。
そして皆様の更なるご健勝とご発展を心よりお祈りいたします。
ありがとうございました。
以上
2023年(令和五年)7月10日
トライビュー・イノベーション株式会社
代表取締役社長 村松 光德