vol.20
「2018年度(新年度)を迎えて」
新年あけましておめでとうございます。今年は元旦より初春にふさわしい好天が続いておりましたが、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしたでしょうか?
今年平成30年(2018年)は、十干十二支の戊戌(つちのえいぬ ぼじゅつ)です。戊(つちのえ)は「勢い良く葉が茂るような繁栄」を表し、戌(いぬ)は「草木が枯れていく、滅び始める状態」の意味があるそうです。したがって「戊戌」には「繁栄」と「滅亡」の相反する二つの意味があって、どちらの方向に行くのかわからないような状態ということだそうです。そこで私の勝手なる解釈は、「繁栄」は大歓迎で、「滅亡」も「滅することでまた新たに芽吹く」とも取れ、新しく出た芽を大切に育て飛躍させる活動をしたいと思います。
トライビュー・イノベーション株式会社はお陰様を持ちまして、昨年末に第6期を終えることが出来ました。これも弊社とお取引をしていただいております多くの皆様のお陰と心より感謝を申し上げます。ありがとうございました。現在、最終的な決算処理の真っ只中で確定したものはお伝え出来ませんが、一昨年の2016年度(第5期)の大変厳しい決算(売上:270百万円 利益:赤字)から比較すれば大きく経営改革・改善が出来たと思っております。現在の見通しでは増収増益(売上:273百万円 利益:黒字)になると見込んでおります。
これらの業績改善の理由は以下であると考えております。
- 1.期の途中より「ICT事業」への事業集中を図ったこと
- 2.弊社の提唱しているICTサービスブランド「TRUST」が浸透され始めたこと
- 3.「TRUST」の中でもお客様システム全般の保守運用支援サービス「TRUST SS」の契約数が伸長したこと
- 4.マーケティングを重視し秋以降で4回の自主企画セミナーを開催しご評価されたこと
- 5.社内システムとして「販売管理システム」「お客様情報管理システム」が新たに稼働し業務スピードと精度が向上し経営判断の質が改善されたこと
などが挙げられます。
それでは次に今年度(2018年度)についてご説明を致します。今年度の事業の主軸は昨年同様「ICT事業への集中」です。つまり、ICTサービスブランド「TRUST」の更なる成長を図ってまいります。また今年はこの「TRUST」に新たに2つの柱を追加して活動してまいります。
まず、第一に「TRUST BIZ+」(トラスト ビズプラス)として正式に「物販」を開始します。但し、従来のITベンダーが展開するハードウエアを中心とした販売方法ではなく、ICT機能、ソリューションを重視し、弊社が推奨する「ライセンスソフトウエアの販売」を中心に展開いたします。これらは既にビジネスとして実績が上がっており、IBC社のシステムアンサー(サーバー性能監視ツール)やマジックソフトウェア・ジャパン社のxpi(EAI)はライセンスをお納めすると同時に構築サービス(TRUST SI)をご提供いたします。そして、その後のシステム保守運用(TRUST SS)までを一気通貫で実現いたします。
第二は、「TRUST TEC+」(トラスト テックプラス)です。これは弊社のICT事業を営む中で生まれてくるソフトウエア資産、ナレッジを「ソリューションコア」としてお客様にご提供する取り組みです。従来行われている「パッケージ」販売と異なり、一部の機能、半製品化でのご提供を前提としておりますので、出来るだけリーズナブルに、そして、ソース提供ができるように準備を進めております。
次に年次事業計画のご説明を致します。今年は売上330百万円(前年対比20%増)を目指したいと計画を致しました。売上構成比はサービス事業(TRUST BP・SI・SS)で70%、SES事業(TRUST IS・SES)で15%、物販事業(TRUST BIZ+)で15%としております。また、体制面ではマーケティング、セールス部門に1名、サービス部門に2名の増員を予定しており、顧問、協力会社のエンジニアを含めると30人規模(SESを除く)になる予定です。そこで、営業、サービス、本社(コーポレート)のそれぞれ責任と権限を有した責任者を配し、組織を運営してまいります。
最後に、これは毎年の想いでありますが、弊社トライビュー・イノベーションの信条であります「お客様の未来に真摯な心で貢献する」を社員一同片時も忘れず、今後ますます会社の知力、体力、気力の充実を図り、真にお客様に貢献できるサービスのご提供を目指してまいります。
皆様の今年一年の更なるご健康とご活躍を心よりお祈り申し上げます。ご拝読を頂きましてありがとうございました。
以上
2018年(平成30年)1月9日
トライビュー・イノベーション株式会社
代表取締役社長 村松 光德