若手エンジニアから見た、as400とは何?
IBM i(AS/400)ってどうなの!?
IBM i(AS/400)との出会い
AS/400アプリエンジニアのYさん(34歳)に、AS/400について色々質問していきます。早速いきますね、AS/400との出会いはいつですか?
2007年に新卒で大手コンピューター会社へ入社して、そこで初めてAS400とは何かを学びました。2007年当時は、AS/400とは何?という感じでそもそもAS/400をほとんど理解していませんでしたし、理解するには時間が必要でした。しばらくたってやっとAS/400とは〇〇です、と相手に説明ができるようになったと思います。
それでは2007年当時は、AS/400とは〇〇です。って皆さんが理解するには難しかったんですね。どれぐらいAS/400ってメジャーでしたか?具体的にいうと新卒でAS/400方面に配属された人ってどのくらいいましたか?
2割がAS/400エンジニア、4割がJAVAエンジニア、4割がオープン系のインフラでしたね。
2割ですか。当時から大きく投資をする領域ではなかったようですね。
そうですね。
どんな仕事を?
入社されてから今まで、どんな仕事をしてきましたか?
入社してからずっと、お客さんの基幹業務の新規開発と開発後の保守をしています。かれこれ10年ちょっとですね。HWはAS/400、言語はRPGⅢ。物流業と製造業をメインでやってきました。
新卒から10年以上AS/400のエンジニアなんですね。いま34歳ということですが、AS/400技術者としてはかなり若い部類に入るのではないですか?
確かに、周りを見ても私より若い人はあまり見ないですね(笑)。50代前後の人が多いと感じます。
どうなるIBM i(AS/400)?
Yさんから見て、コンピューター業界の中でAS/400はどのように映りますか?
基本的には淘汰されていく位置にいるような気がします。なのでいまAS/400を使っていない企業で、新たにAS/400を入れるところは少ないと思います。しかし今AS/400を使っている企業では、今後もAS/400を使い続ける企業が一定数あると見ています。
なぜ使い続ける企業が一定数あると思うのですか?
いま使っているAS/400が古くなり新しい何かに置き換える場合、ハードだけを新しいAS/400に置き換えるのが一番安いからです。これはプログラムを再利用できることと、ソフトウェアの稼働検証が少ない工数で済むためです。
なるほど、システム投資が抑えられるなら企業は使い続けますよね。
また、AS/400はアプリサーバーとDBサーバーが一体なのでレスポンスが極めて速いです。なのでAS/400から他のシステムに置き換えるとパフォーマンス上の問題が発生することもあります。「これまで2秒だった照会画面からの返答が30秒以上になってしまった」なんて話も聞きますね。
現場から大クレームが来るじゃないですか。
大クレームでしょうね、(笑)。
まとめ、IBM i(AS/400)の未来予想
まとめると、「現在AS/400を使っていて、システム投資を抑えたい企業」はAS/400を使い続けるだろうという予想ですね。
はい、そうなると技術者不足が問題になってきます。
確かに。50代のRPG技術者が多いということは、10年後には市場から激減してしまいますね。何か対策はないのでしょうか?
難しいですが、私たちのようなソフトウェアベンダーが若い人を育てて、RPG技術を提供できる環境を作っていくことが解決策だと思います。
ソフトウェアベンダー次第ですか・・・、ユーザー企業には厳しい回答ですね(苦笑)。
技術者は減少傾向ですが、いなくなることはありません。世間には私のような30代のエンジニアが在籍していて、AS/400の相談や保守のアウトソースを受けてくれる会社もあるようです。信頼できるソフトウェア会社を見つけて、付き合っていくことがAS/400ユーザーにとって重要になってくると思います。
なるほど。開発・保守の現場経験者の意見はリアルで参考になりますね。どうもありがとうございました。
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