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保守費用について、基本的には、お使いのシステムを詳しくヒアリングを行い業務を可視化した後に、詳細な見積を出すことができるようになります。初期調査前の段階で大まかに提示することはありますが、細かい内訳までは分かりません。
詳細な内訳の入った格安な見積書を提示された場合は、初期調査後に追加請求される可能性があることにご注意ください。初期調査をした上で、サービス内容・予算を伝えて保守の見積を依頼しましょう。
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保守委託のための初期調査では、綿密なヒアリングを通してシステムの細部を把握する必要があり、そのための作業にエンジニアの工数・費用が生じます。
安価かつ短時間で行う「簡易的な可視化ツール」を用いた調査では、十分な情報を取得できず、「トラブルが発生した際、一部の障害対応を行った影響により別の障害が生じ、そこから業務について確認し作業を行った結果、復旧までに時間を要してしまった」…といった声をよく耳にします。
システムの安定稼働の為に、可視化ツールによる初期調査だけではなく、業務のヒアリングを含めた調査が必須です。
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AS/400のエンジニアは減少傾向にあり、既に保守を任せていたベンダーやサポート会社が無くなってしまった、撤退してしまったという話を耳にします。金銭的・時間的予算を消費したにも関わらず、直ぐに変わりの保守企業を探さなくてはいけない…という事にならないよう、AS/400事業に注力している会社かどうかを見極めることが重要です。
保守金額だけでなく、エンジニア数の増減や業績等もしっかり確認しましょう。また、実績についても、単純な保守の案件数ではなく、イレギュラーな対応ができるエンジニアが居るかどうか確認すると良いでしょう。
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万が一の事態に備え、迅速・確実に復旧作業を行えるエンジニアをアサインできる体制を整えている会社に保守を委託しましょう。急な障害が発生した際、エンジニアのアサインに時間がかかり、復旧作業に着手するまでに時間を要します。
また、内容を理解していないエンジニアがアサインされた場合にはさらに内容理解に時間がかかり、最悪のケースでは二次災害が生じる可能性もあります。社内のエンジニアが足りず、外部のパートナー企業に実務を委託している会社には要注意です。
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AS/400の安定稼働の為には、保守サービスの範囲外でのサポートが必要になる可能性があります。例えば、インフラに関する事などの相談にも対応してもらえると安心です。
委託する予定の保守会社に、システム環境のトータルサポート体制が整っているかどうかを確認しておきましょう。