1. TOP
  2. Column
  3. 2024年1月8日 「謹賀新年 令和6年は甲辰(きのえたつ) 今年も飛翔したい!!」

社長コラム
Column

vol.46

「謹賀新年 令和6年は甲辰(きのえたつ) 今年も飛翔したい!!」

生田緑地公園 枡形山展望台

今年も1年が始まりました。

今年は、甲辰です。干支の辰年、龍のように大空へ飛翔する一年になれば幸せです。

この写真は住まいから程近い川崎市生田緑地公園の枡形山展望台にある干支の欄干です。辰の像から遠くに見えている街が東京で、真ん中の高いビルの周辺が新宿です。十二支それぞれが東西南北に配され、毎年遠景に変化があり見ていて飽きがこないため、私はこの場所が大好きです。毎年末にこの展望台に上り翌年の干支の像を写真に収め、その年の変わり目を一人で楽しんでいます。

前置きが長くなりました。

新年、あけましておめでとうございます。旧年中はたいへん多くの皆様よりご高配、ご支援をいただき心より感謝申し上げます。本年も変わらずご指導ご鞭撻のほど、何卒宜しくお願い申し上げます。

今回のコラムに向け、昨年12月29日の仕事納めまで少しずつ書き溜めていましたが、結局完成を見ず年を越してしまいました。今日は1月8日成人の日です。

その間に新年を迎えたわけですが、今年は新年早々たいへんな災害と事故から始まってしまいました。一つは令和6年能登半島地震、もう一つは羽田空港事故です。

特に、能登半島地震では、8日現在の報道によると、石川県で161名もの命が失われ、安否不明者も多数いるとのことで、心が痛む思いです。一日でも早い安否不明者の発見と、厳しい雪の季節になる現地の皆さんへ支援の手が十分に回ることを祈るばかりです。

※1月5日に会社と個人から少しばかりの義援金を日本赤十字社に寄付をいたしました。

生田緑地公園 枡形山展望台
2023年12月25日撮影 当社本社ビル前の風景

それではいつもの社長コラムに戻りたいと思います。

2024年(令和六年)もまた東京日本橋人形町に飾られている提灯から始めたいと思います。この提灯は人形町商店街協同組合が主催されているもので、今年も人形町通りいっぱいに飾られていて、人形町の街並みに正月の賑わいを運んでくれています。

いつも思うことですが、私はこの景色が大好きです。クリスマスなどのネオンやイルミネーションも素晴らしいと思うのですが、年を重ねたせいでしょうか。私には少し華やかすぎてしまいます。それに比べ人形町の街を照らす提灯は、私が子供の頃に見た田舎のお祭りのものと同じ色をしていて、とても心が落ち着きます。提灯の淡い橙色が街全体を覆うと、何とも言えない穏やかさと静寂さを感じます。まさに、平和な世を感じるひとときです。

しかし、世界、そして日本は・・・。

一昨年(2022年)の世の中は、7月8日に安倍元首相が銃弾に斃れ、ウクライナ侵攻やコロナ禍もまだ収まる前でした。大変不安であったことを覚えています。そして、経済では2022年3月頃から始まった急激な円安が2023年11月13日には151.80円 / ドルまで進みました。

私の身の回りでも日本の経済が弱くなったと感じる出来事がありました。それは今年の元旦、所要を済ませた後にふと家族で新宿の超有名な国産スポーツメーカー専門店に立ち寄った時のことです。その店では日本人の私たちが見ても少し高価格帯のスポーツシューズが販売されていました。安いもので13,000円ぐらい、高いものは30,000円ぐらいのものもありました。私の感覚ではスポーツシューズの値段は10,000円以下と思っていましたので、すこし驚かされました。

そして、このメーカーの専門店の多くは海外展開をしており、あるブランドの売り上げは85%が海外ということで、海外でも憧れのブランドになっていることに驚かされました。そして、最も驚かされたのは、シンガポールでは、定価が新宿店プライスの2倍であるということです。

そのため、シンガポールからの観光客はお店の中で友人知人とSNSでChatをしながら品定めをし、10足、20足の大量買いをしていくのだそうです。その話を聞き、1985年以降のバブル時代の日本人が海外免税店や専門店でブランド品を買い漁っている姿とオーバーラップしてしまいました。

そのような正月の平和な一日を過ごしていた私たち家族とは別に、はるか遠く離れた国々で戦乱が続き多くの市民が犠牲になっています。その一つが2023年パレスチナ・イスラエル戦争です。2023年10月7日、ガザを支配するハマスが数千発と言われるロケット弾をイスラエルに撃ち込んだことから始まりました。詳細は連日の報道通り悲惨極まりない戦争です。

そして、日本国内では自民党安倍派の政治資金問題、いわゆるキックバック問題が起こりました。私は評論家でも政治家でもないので、国内の政治問題に関しては一切のコメントを控えますが、どう考えてもあまりにも酷い話が多すぎて、これらを見聞きしている若者たちや子供たちがどのように思い、どのような考えを宿すかが心配でなりません。

一昔前にはこのような事件が起こった時に本気で向き合ったジャーナリストや評論家がいましたが、今の日本は弁論を打つ皆さんも、それを聞く市民も「何かキレイごと」で、「無関心」が横行していると思うのは私だけでしょうか。

それではそろそろ当社のことをお話したいと思います。

まずは昨年度、2023年度(令和五年)第12期を振り返りたいと思います。先ず昨年を語るとすれば「新オフィスへの引っ越し」です。このことについてはご挨拶やホームページや雑誌などで紹介されていましたので細かな説明は控えたいと思います。

ただ一言だけお伝えするとすれば、新オフィス開設時に大変沢山のご厚情をお客様や取引会社様からいただいたことです。100人にも満たない会社のオフィス移転に、45社からお祝いのお花をいただきました。このことは私も40年間ビジネスを行っておりますが、すごく素晴らしいことで、こんなに嬉しく幸せなことはありませんでした。

引越しから半年が経ちましたが改めて皆様に御礼を申し上げます。

次に第12期(2023年12月決算)の会社近況(速報)についてお伝えしようと思います。売上高は、全社で13億円に達すると予測しております。(現在決算処理中)一昨年の2022年度の売上高は11億6千万でしたので、前年対比112%で決算を迎えることが出来そうです。

また、従業員数は2023年12月時点で91名でした。これも2022年12月時点では80名でしたので伸長率は114%となりました。売上高前年対比率と従業員数伸長率が近い比率で推移しており健全に成長しているものと理解しております。

この結果はやはりお客様から素晴らしいお仕事をいただいている結果だと心から感謝しております。経営者としてはこれに代わる幸せはないと思っております。

しかしながら、このお客様からの信頼をこれからも維持、発展させなければならない責任があります。これらを思うと身が縮むほど緊張をしますし、その責任の重大さが益々大きくなるのをリアルに感じています。つまるところ、社長として奢ることなく謙虚にならなければならないとますます考えが強くなっているこの頃です。

それでは、次は2024年度(令和六年)第13期についてお話をしたいと思います。先ずは決算期の変更についてです。これまで12月決算で経営を行ってまいりましたが、第13期からは3月決算に変更することになりました。従いまして、第13期は1~3月の3カ月間になり、2024年4月から第14期に入ります。

第13期、第14期を通すと15カ月間となり、この期間を第四次中期経営計画の最終年度とします。現在までの経営目標は例年の12月決算として想定した年間売上高15億1千万円を、そして従業員数は100人越えを目指します。

これらの15カ月間をいかに取り組むかで2025年4月に開始する第5次中期経営計画の成否が決まると考えており、まさにこの期間が当社の「分水嶺」「峠」であると思っています。この期間を発展的、建設的に乗り越えれば未来の成長の基礎が築けることを信じて社員とともに取り組みたいと思っております。

そこで、当社の向かうべき未来ですが、2022年の10周年記念イベントの時に掲げた「ICTトータルサービスカンパニーになる」ことです。今では会社内でこの考え方が浸透し理解が進み、当社が提供するサービスにも好影響を与え始めています。その未来像のつくるシステム会社としての哲学は、昨年の正月に書いた「ICTに温故知新を」です。

以下は、昨年書いたコラムをそのまま転載します。

「ICTに温故知新を」の考え(2023年1月社長コラムより転載)

ひと昔前まではお客様の中にDB、LOGICなどを全て把握しているチームや個人がいらっしゃいました。

自社のDBに対して業者が口をはさむことなど皆無だったと記憶しています。しかし、この30年、大手企業を中心にERPによるシステムのベストプラクティス化が図られることで、システムとデータの乖離が進み、いつの間にか現場はシステムから排出されるデータを盲目的に信じることしかできなくなってしまったと思っています。

私はもう一度業務を自らの管理下に置くためには「業務」と「システム」の可視化を前提にしたシステムプランニング、そして、コスト算定が必要であると信じています。

私たちトライビュー・イノベーションは今後もこの考え方、つまり、「ICTに温故知新を」を中心に事業を推進してまいります。

以上(2023年1月)

私たちは今年もこの未来像と哲学を大事にしてまいります。

いつもの如く今回のコラムもたいへん長くなってしまいました。
ご完読いただきまして、心より感謝申し上げます。
ありがとうございました。

最後に、弊社は信条である「自己、会社、そして社会に貢献する」を企業価値の中心におき、これからも社員とその家族、そしてご支援をいただくすべての皆さんが健康で躍動され、お客様に最高のサービスをご提供できるように努力と改善を継続してまいります。そして、「ICTに温故知新を」を哲学に、「ICTトータルサービスカンパニー」の実現に向け邁進してまいります。

これからも多くのお客様、関係会社様からご高配を賜りますことを心より願っております。
そして皆様の更なるご健勝とご発展を心よりお祈りいたします。
ありがとうございました。

以上

2024年(令和六年)1月8日
トライビュー・イノベーション株式会社
代表取締役社長 村松 光德